居眠り運転
ドライブレコーダーの居眠り運転アラート機能とは
居眠り運転アラート機能とは、顔の向きやまぶたの開閉を検出してドライバーに音声などで居眠り運転を認識させる機能です。
AIを搭載したドライブレコーダーは、車内カメラでドライバーの顔をモニタしています。そして、まばたきの回数、まぶたが閉じている時間、顔の角度などからAIが眠気を検知すると、警告を発して休憩を取るように促します。
ドライバー本人も気づかないうちにぼんやりしてしまう場合でも、AIドラレコは居眠り運転の兆候を見逃さず、ドライバーに警告を発するのです。
アラートの方法には、警告音を鳴らすもの、警告音と共に音声メッセージを流すもの、警告音と併せてディスプレイに警告を表示するものと、機種によって多少の違いがあります。
居眠り運転アラート機能のメリット・デメリット
管理者編
管理者にとってのメリット
- 事故防止:重大事故を起こしかねない居眠り運転をリアルタイムで検知し、警告することで事故を防ぐ
- 安全指導への活用:居眠り運転を起こしたドライバーを把握できる。動画を使い実態に即した指導が可能
- 従業員の健康管理:居眠り運転が多い場合、睡眠時無呼吸症候群などの病気の可能性がある。発生状況を把握することで、受診を勧めるなどの対応につなげられる
- 保険料の削減:事故を起こさないことで保険料の割引が受けられる
- 修理費用の削減:事故を起こさないことで修理の費用が抑えられる
- ブランドイメージを守れる:事故によって会社の社会的信用を損なうことを防げる
管理者にとってのデメリット
- お金がかかる:機器の購入代金やレンタル料と、サービス利用料が必要
- ドライバーの反発を招く恐れがある:ドライバーにメリットがあることを、理解・納得させる必要がある
ドライバー編
ドライバーにとってのメリット
- 事故防止:自分でも気づかない疲労や眠気を教えてくれることで、事故の予防につながる
- 健康管理:抗いがたい眠気には病気が隠れていることもあるため、早めの診断につながる可能性がある
ドライバーにとってのデメリット
- ストレス:常に監視されていると感じられ、ストレスを覚える恐れがある
居眠り運転アラート機能を搭載したAIドラレコの例
nauto
車内カメラがドライバーの顔をモニタしており、一定時間目を閉じた状態がつづくと警告音と同時に「わき見に注意してください」という音声ガイダンスが流れます。それと同時に、イベントの発生時刻、位置情報、走行速度、居眠り(わき見)していた時間が記録されます。
※参照元:nauto公式HP(https://www.nauto.co.jp/)
LINKEETH(旧:docoですcar)
走行中、ドライバーのまぶたの動きを解析して、目をつぶっている状態が一定時間以上続くと下記の警告をおこないます。ドライバーに眠気を気づかせ、事故が起こる前に休息をとるなどの対応を可能にします。
- モニター表示:「居眠り注意」
- 音声ガイダンス:眠気を検知しました。居眠り運転をしてしまう前に、休憩をしましょう。
※参照元:LINKEETH(旧:docoですcar)公式HP(https://www.ntt.com/business/services/docodesucar/driverecorder/column/20210308.html)
✔ドラレコなど車両管理システムの他の機能もチェック
導⼊実績が豊富なAI 搭載ドラレコ 3 選
これからの車両管理システムには、安全管理機能が必須です。
そこで、ここではすでに多くの企業で導入されている実績豊富な3つのAI搭載型のドライブレコーダーを紹介します。
それぞれタイプが異なるので、導入の参考にしてください。
管理範囲 | 動態管理 | 安全管理 |
---|---|---|
運転者認証 | 顔認証(自動) | |
データ閲覧 可能な人 |
管理者 | 運転者 |
アルコール チェック |
連携・一元管理 | |
プラン | 購入 | レンタル |
トライアル | 2ヶ月可 (台数による) |
特徴
- 精度の高いAIが本当に危険な運転だけを検出・可視化。管理者の確認負荷を減らし効果的な指導ができる。機能は随時追加。
- 他製品には少ない「本人への週次レポート通知」により、運転者の自覚を促し安全意識を高め、未然の事故防止を実現する。
運営会社
GO株式会社
管理範囲 | 動態管理 | 安全管理 |
---|---|---|
運転者認証 | 免許証 | |
データ閲覧 可能な人 |
管理者 | 運転者 |
アルコール チェック |
オプション | |
プラン | 購入 | レンタル |
トライアル | 2週間可 |
特徴
- 安全管理の「Safety」、動態管理の「NEXT」、アルコールチェック、物流・バス向けなど、必要に応じて連携が可能。
- AIで危険運転を警告し事故回避をサポート、日常運転も含めた全走行データを収集、事故や危険運転の映像を直ちに再生可能。
運営会社
エヌ・ティ・ティ・
コミュニケーションズ株式会社
管理範囲 | 動態管理 | 安全管理 |
---|---|---|
運転者認証 | 顔認証(自動) | |
データ閲覧 可能な人 |
管理者 | 運転者 |
アルコール チェック |
要問合せ | |
プラン | 購入 | レンタル |
トライアル | 要問合せ (代理店による) |
特徴
- アメリカのコンピュータービジョンとAI事業を展開する企業で開発された製品。日本ではオリックス自動車などが代理店販売。
- 2~3カ月ごとにアルゴリズムを更新し精度向上を図る。他製品には少ない「携帯電話保持」「運転者の喫煙」検知機能がある。
運営会社
Nauto Japan合同会社
【選定について】2022年12月1日Googleにて「AIドラレコ」で検索、50位以内に公式サイトが表示されたのは10製品。そのうち、実際にAIを搭載している製品は7製品(2022年12月1日調査時点)。7製品の中から導入実績(※)がわかる3製品を紹介しています。
※導入実績
・LINKEETH(旧:docoですcar):2022年12月調査時点において公式にて「3,000社・10万台を超える実績」と記載あり。
(安全管理を行うsafetyだけでなく、docoですcarすべてのシリーズを合わせた総数)
・DRIVE CHART:プレスリリースサイト(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000143.000030664.html)にて、2022年7月時点で「累計約4万台」と発表。
・nauto(ナウト):2022年12月調査時点において公式にて「日本国内で500社以上」と記載あり。