一時不停止・速度超過
車両管理システムの一時不停止・速度超過検知機能とは
一時不停止の検知
一時停止すべき地点の判定
ドラレコは、主としてカメラの映像から道路標識を読み取って、一時停止が必要なポイントを判定します。テレマティクスでは、車両の位置情報を地図データと紐付けて、一時停止が必要なポイントを判定しています。
不停止の検出
ドラレコやテレマティクスは、車両の速度情報を元に一時不停止を検知します。
速度の判定にはGセンサ、GPSデータ、映像データなどが使用されます。一時不停止の検知は容易ではないため、データを組み合わせて二重、三重のチェックを実施。機種によって判定の仕組みに違いがありますが、AIを搭載したドラレコは高い精度で一時停止違反を検知し、危険運転としてレポートします。
速度超過の検出
ドラレコは道路標識を読み取ることで、テレマティクスはデータと地図情報を紐付けるなどして、制限時速の情報を取得します。GセンサとGPSから取得した車両速度と制限時速の情報を照合し、速度超過を検出します。
一時不停止・速度超過検知機能のメリット・デメリット
管理者編

管理者にとってのメリット
- 事故防止:一時停止を怠ったり制限速度を超過したりといった行為に警告を発することで、事故の発生を予防する効果がある
 - 交通違反の防止:違反点数の累積によってドライバーが稼働できなくなるリスクを低減できる
 - ブランドイメージの保護:法令遵守することで、会社の評判を守られる
 - 管理工数の削減:イベントが発生するとレポートが作成されるため、膨大な映像情報を確認する必要がない
 
管理者にとってのデメリット
- 費用がかかる:機器のレンタル料やサービス利用料が必要になる
 - ドライバーの反発:違反の都度警告を受けることに反発を覚えるドライバーが出てくる可能性がある
 
ドライバー編

ドライバーにとってのメリット
- 事故防止:交通規則に則って運行することで、事故を未然に防げる
 - 遵法精神の醸成:違反が減って免停などの処分を受けるリスクが低くなる
 
ドライバーにとってのデメリット
- ストレスになる:監視されているように感じられ、何度も警告を受けると反発を覚える
 
検知機能を搭載した例
DRIVE CHART
一時停止すべき地点かどうかは、GPSで得た位置情報と、地図の一時停止情報を比較して判断します。そして、GPSデータから速度を算出して、一時停止する場所で止まったかどうか判定するわけです。
ただし、GPSの電波をうまく受信できない状況だと、正しい位置や速度が得られず、適切に判定できないこともあります。
そこで、急後退を検知する仕組みと同じように、外向きカメラの映像を利用します。映像を解析して一時停止の標識があるかどうか確認したり、映像の変化から速度を算出したりして、GPSと地図だけに頼らない検知システムを構築しました。
※参照元:DRIVE CHART公式HP(https://drive-chart.com/magazines/mg_211108)
無事故プログラム DR
無事故プログラム DRは、速度標識や一時停止標識を検知。制限速度を超えて20秒走行すると速度超過として記録。「速度オーバーです。速やかに減速してください」という音声で警告がおこなわれます。高速道路走行の場合は管理者にメールで通知されます。
一時停止違反の場合は「一時停止をしてください」という警告が流れます。
>※参照元:無事故プログラム DR公式HP(https://dr.biprogy.com/dangerous-driving.html)
LINKEETH(旧:docoですcar)
LINKEETH(旧:docoですcar)のドライブレコーダー「STZ-DR06」では、走行中にAIがセンサ情報やカメラ映像をリアルタイムで解析。事故につながりかねない運転があれば、その場でドライバーに注意喚起します。
速度超過の場合には「速度超過を検知しました」という音声ガイダンスと共に、モニタにアイコンと通知を表示。ドライバーにわかりやすいように警告を発します(一時不停止の対応については、公式HPに記載がありませんでした)。
※参照元:LINKEETH(旧:docoですcar)公式HP(https://www.ntt.com/business/services/docodesucar/driverecorder/column/20210203.html)
AI 搭載ドラレコ 3 選
これからの車両管理システムには、安全管理機能が必須です。
        そこで、ここではすでに多くの企業で導入されている3つのAI搭載型のドライブレコーダーを紹介します。
        それぞれタイプが異なるので、導入の参考にしてください。
| 管理範囲 | 動態管理 | 安全管理 | 
|---|---|---|
| 運転者認証 | 顔認証(自動) | |
| データ閲覧 可能な人  | 
						管理者 | 運転者 | 
| アルコール チェック  | 
						連携・一元管理 | |
| プラン | 購入 | レンタル | 
| トライアル | 2ヶ月可 (台数による)  | 
					|
特徴
- 精度の高いAIが本当に危険な運転だけを検出・可視化。管理者の確認負荷を減らし効果的な指導ができる。機能は随時追加。
 - 他製品には少ない「本人への週次レポート通知」により、運転者の自覚を促し安全意識を高め、未然の事故防止を実現する。
 
運営会社
GOドライブ株式会社
| 管理範囲 | 動態管理 | 安全管理 | 
|---|---|---|
| 運転者認証 | 顔認証(自動) | |
| データ閲覧 可能な人  | 
						管理者 | 運転者 | 
| アルコール チェック  | 
						連携・一元管理 | |
| プラン | 購入 | レンタル | 
| トライアル | 可能 (台数による)  | 
					|
特徴
- 一般的なAIドラレコは20km/h(※1)前後が限界とされる中、8km/h(※2)の低速でも携帯保持や喫煙を高精度に検知。 リスクを早期に可視化。
 - 全世界から集めた50億(※3)km超の走行データでAIが進化。自社開発のハードが常にAIの最新アルゴリズムに対応し、導入後も高精度な安全管理を長期に実現。
 
運営会社
Nauto Japan合同会社
| 管理範囲 | 動態管理 | 安全管理 | 
|---|---|---|
| 運転者認証 | 免許証 | |
| データ閲覧 可能な人  | 
						管理者 | 運転者 | 
| アルコール チェック  | 
						オプション | |
| プラン | 購入 | レンタル | 
| トライアル | 2週間可 | |
特徴
- 安全管理の「Safety」、動態管理の「NEXT」、アルコールチェック、物流・バス向けなど、必要に応じて連携が可能。
 - AIで危険運転を警告し事故回避をサポート、日常運転も含めた全走行データを収集、事故や危険運転の映像を直ちに再生可能。
 
運営会社
NTTドコモビジネス株式会社
(※1)参照元:LINEヤフー公式サイト
https://minkara.carview.co.jp/userid/3358572/blog/45150239/
(※1)参照元:電子情報通信学会公式サイト
https://www.ieice.org/publications/conference-FIT-DVDs/FIT2011/data/pdf/I-014.pdf
(※1)参照元:国土交通省公式サイト
https://www.mlit.go.jp/road/tech/pdf/catalog-hosou0030.pdf
(※2)参照元:「nauto」公式サイト
https://nauto.jp/service/road-safety
(※3)参照元:「nauto」公式サイト
https://nauto.jp/
			
