ドラレコとデジタコの違いとは?
デジタコとは
デジタコは、タコグラフの一種です。タコグラフは「車両総重量7トン以上または最大積載量4トン以上の事業用トラックすべて」に装着が義務づけられている運行記録計のこと。タコグラフには主に以下の2種類があります。
| 種類 | 概要 | 
|---|---|
| アナログタコグラフ(アナタコ) | 速度計などにセットした専用のチャート紙に、折れ線グラフで速度・走行距離・走行時間などを記録 | 
| デジタルタコグラフ(デジタコ) | メモリーカードなどに、速度・走行距離・走行時間などを記録 | 
デジタコは、デジタル形式で運行データを記録する装置です。アナタコと比べて、より詳細なデータの取得が可能であり、たとえば位置情報、アイドリング時間、急加速や急減速といった運転挙動も記録されます。安全運転支援機能など、付加機能を備えた製品が多い点も特長です。
参照元:公益社団法人全日本トラック協会(https://jta.or.jp/member/anzen/digitacho_until201703.html)
ドラレコとの違い
ドラレコは、運転中あるいは停車中の映像や音声を録画する装置です。デジタコとは、設置の目的や記録内容などが異なります。両者の主な違いは以下のとおりです。
| 項目 | デジタコ | ドラレコ | 
|---|---|---|
| 設置の目的 | 車両の運行管理 | 事故の記録(リスク管理) | 
| おもな記録内容 | 速度・距離・時間など | 運転中・停車中の映像・音声 | 
| データの活用方法 | 労務管理、安全指導など | 事故時の映像確認、保険対応など | 
デジタコの中には、位置情報をもとに営業所からドライバーへ最適なルートを提案できるものもあります。一方で、ドラレコの中にはデジタコ機能を併せ持つ製品も存在するため、両者の線引きが曖昧なケースもあります。
デジタコ一体型のドライブレコーダーのメリット
デジタコ一体型のドラレコには、さまざまなメリットがあります。代表的なメリットは次のとおりです。
| メリット | 詳細 | 
|---|---|
| 事故の状況を確認しやすくなる | 周囲の状況を映像で確認できるだけでなく、客観的なデータで急加速、急減速、急ハンドルの有無などもわかる。事故の相手と主張が異なる場合に、証拠として活用できる可能性がある | 
| 荷物が破損した原因を明らかにできる | 記録した映像、音声、運転動作、運行状況をもとに、荷物が破損した原因を追究できる | 
| より具体的な運転指導が行いやすくなる | 映像、音声に加えて、危険操作の発生場所、発生回数、速度超過の有無などのデータを運転指導に活用できる。どちらか一方の場合と比べて、より具体的な指導を行える | 
さらに、日々の運転が記録されることにより、ドライバーの安全運転意識向上にもつながります。トラブル対応や業務改善の面でも、大きな効果が期待できます。
まとめ
デジタコは、車両の速度や走行距離・時間などのデータをデジタルで記録する装置であり、ドラレコは走行中や停車中の映像・音声を記録する装置です。目的・記録内容・活用方法に違いはありますが、両者が一体化された製品も登場しています。導入目的に応じて、それぞれの特徴を理解し、マッチする製品を選ぶことが大切です。
AI 搭載ドラレコ 3 選
これからの車両管理システムには、安全管理機能が必須です。
        そこで、ここではすでに多くの企業で導入されている3つのAI搭載型のドライブレコーダーを紹介します。
        それぞれタイプが異なるので、導入の参考にしてください。
| 管理範囲 | 動態管理 | 安全管理 | 
|---|---|---|
| 運転者認証 | 顔認証(自動) | |
| データ閲覧 可能な人  | 
						管理者 | 運転者 | 
| アルコール チェック  | 
						連携・一元管理 | |
| プラン | 購入 | レンタル | 
| トライアル | 2ヶ月可 (台数による)  | 
					|
特徴
- 精度の高いAIが本当に危険な運転だけを検出・可視化。管理者の確認負荷を減らし効果的な指導ができる。機能は随時追加。
 - 他製品には少ない「本人への週次レポート通知」により、運転者の自覚を促し安全意識を高め、未然の事故防止を実現する。
 
運営会社
GOドライブ株式会社
| 管理範囲 | 動態管理 | 安全管理 | 
|---|---|---|
| 運転者認証 | 顔認証(自動) | |
| データ閲覧 可能な人  | 
						管理者 | 運転者 | 
| アルコール チェック  | 
						連携・一元管理 | |
| プラン | 購入 | レンタル | 
| トライアル | 可能 (台数による)  | 
					|
特徴
- 一般的なAIドラレコは20km/h(※1)前後が限界とされる中、8km/h(※2)の低速でも携帯保持や喫煙を高精度に検知。 リスクを早期に可視化。
 - 全世界から集めた50億(※3)km超の走行データでAIが進化。自社開発のハードが常にAIの最新アルゴリズムに対応し、導入後も高精度な安全管理を長期に実現。
 
運営会社
Nauto Japan合同会社
| 管理範囲 | 動態管理 | 安全管理 | 
|---|---|---|
| 運転者認証 | 免許証 | |
| データ閲覧 可能な人  | 
						管理者 | 運転者 | 
| アルコール チェック  | 
						オプション | |
| プラン | 購入 | レンタル | 
| トライアル | 2週間可 | |
特徴
- 安全管理の「Safety」、動態管理の「NEXT」、アルコールチェック、物流・バス向けなど、必要に応じて連携が可能。
 - AIで危険運転を警告し事故回避をサポート、日常運転も含めた全走行データを収集、事故や危険運転の映像を直ちに再生可能。
 
運営会社
NTTドコモビジネス株式会社
(※1)参照元:LINEヤフー公式サイト
https://minkara.carview.co.jp/userid/3358572/blog/45150239/
(※1)参照元:電子情報通信学会公式サイト
https://www.ieice.org/publications/conference-FIT-DVDs/FIT2011/data/pdf/I-014.pdf
(※1)参照元:国土交通省公式サイト
https://www.mlit.go.jp/road/tech/pdf/catalog-hosou0030.pdf
(※2)参照元:「nauto」公式サイト
https://nauto.jp/service/road-safety
(※3)参照元:「nauto」公式サイト
https://nauto.jp/
			
