ドラレコのフレームレートとは?
ドラレコにおけるフレームレートの重要性
フレームレートは、1秒間の動画に含まれる画像の枚数を表す単位です。具体的には、fps(frames per second)で表します。フレームレートには、以下の種類があります。
- 3fps
 - 24fps
 - 25fps
 - 30fps
 - 60fps
 - 120fps
 
60fpsは、1秒間に60枚の画像(60コマ)で構成される動画です。30fps未満では、動きが滑らかに見えにくくなる傾向があります。ちなみに、テレビ放送のフレームレートは30fpsです。証拠映像としての活用を前提とする場合は、高めのフレームレートが推奨されます。
ドラレコのフレームレートの選び方
一般的なドラレコのフレームレートは30fps前後です。最近では、60fpsのドラレコも登場しています。ただし、数値が高ければ高いほど優れているというわけではありません。
1秒間に含まれる画像の枚数が増えるため、フレームレートが高いとデータの容量は大きくなります。SDカードの容量は限られているため、データ容量が大きいと次のような問題が起こりやすくなります。
- 短期間で上書きされて必要なデータが消えてしまう
 - 頻繁なデータの書き込みと消去でSDカードの寿命が短くなってしまう
 - データの管理が難しくなる
 
フレームレートが高いドラレコには、次のメリットとデメリットがあります。
| 項目 | 概要 | 
|---|---|
| メリット | 滑らかな映像を撮影できる | 
| デメリット | データ容量が大きくなる | 
以上を踏まえたうえで、使用環境に適したフレームレートを選択することが大切です。
ドラレコのフレームレートを選ぶ際の注意点
ドラレコのフレームレートを選ぶときは、LED信号機との相性にも注意が必要です。LED信号機は、私たちが認識できない速さで点滅しています。その回数は、西日本エリアと東日本エリアで異なります。
両エリアの電力周波数が異なるためです(西日本エリア60ヘルツ、東日本エリア50ヘルツ)。具体的な点滅回数を紹介します。
| エリア | 1秒間あたりの点滅回数 | 
|---|---|
| 西日本エリア | 120回 | 
| 東日本エリア | 100回 | 
電力周波数の境界は、静岡県の富士川と新潟県の糸魚川を結んだラインです(50ヘルツと60ヘルツが混在するエリアもあります)。ドラレコの画像を記録する周期(=フレームレート)とLED信号機の点滅周期が一致すると、以下のような映像の不具合が発生する可能性があります。
- 点灯しているはずの信号機が消灯しているように映る
 - 点灯しているはずの信号機が点滅しているように映る
 
以上のトラブルを避けるため、ドラレコのフレームレートは使用するエリアの電力周波数に基づき、フレームレートの設定に注意が必要です。
つまり、西日本エリアは30fps、東日本エリアは25fpsなどのドラレコを避けるべきと考えられているのです。LED信号機に対応した機種を選ぶと、より確実に記録が残せます。
まとめ
フレームレートは、1秒間の動画に含まれる画像の枚数です。この値が高いほど滑らかな映像を撮影できますが、データの容量は大きくなってしまいます。
LED信号機との相性にも注意が必要です。画像を撮影する周期と点滅する周期が合致すると、点灯しているはずの信号機が消灯しているように映ることがあります。実際の使用環境を踏まえて、製品を選択することが大切です。
AI 搭載ドラレコ 3 選
これからの車両管理システムには、安全管理機能が必須です。
        そこで、ここではすでに多くの企業で導入されている3つのAI搭載型のドライブレコーダーを紹介します。
        それぞれタイプが異なるので、導入の参考にしてください。
| 管理範囲 | 動態管理 | 安全管理 | 
|---|---|---|
| 運転者認証 | 顔認証(自動) | |
| データ閲覧 可能な人  | 
						管理者 | 運転者 | 
| アルコール チェック  | 
						連携・一元管理 | |
| プラン | 購入 | レンタル | 
| トライアル | 2ヶ月可 (台数による)  | 
					|
特徴
- 精度の高いAIが本当に危険な運転だけを検出・可視化。管理者の確認負荷を減らし効果的な指導ができる。機能は随時追加。
 - 他製品には少ない「本人への週次レポート通知」により、運転者の自覚を促し安全意識を高め、未然の事故防止を実現する。
 
運営会社
GOドライブ株式会社
| 管理範囲 | 動態管理 | 安全管理 | 
|---|---|---|
| 運転者認証 | 顔認証(自動) | |
| データ閲覧 可能な人  | 
						管理者 | 運転者 | 
| アルコール チェック  | 
						連携・一元管理 | |
| プラン | 購入 | レンタル | 
| トライアル | 可能 (台数による)  | 
					|
特徴
- 一般的なAIドラレコは20km/h(※1)前後が限界とされる中、8km/h(※2)の低速でも携帯保持や喫煙を高精度に検知。 リスクを早期に可視化。
 - 全世界から集めた50億(※3)km超の走行データでAIが進化。自社開発のハードが常にAIの最新アルゴリズムに対応し、導入後も高精度な安全管理を長期に実現。
 
運営会社
Nauto Japan合同会社
| 管理範囲 | 動態管理 | 安全管理 | 
|---|---|---|
| 運転者認証 | 免許証 | |
| データ閲覧 可能な人  | 
						管理者 | 運転者 | 
| アルコール チェック  | 
						オプション | |
| プラン | 購入 | レンタル | 
| トライアル | 2週間可 | |
特徴
- 安全管理の「Safety」、動態管理の「NEXT」、アルコールチェック、物流・バス向けなど、必要に応じて連携が可能。
 - AIで危険運転を警告し事故回避をサポート、日常運転も含めた全走行データを収集、事故や危険運転の映像を直ちに再生可能。
 
運営会社
NTTドコモビジネス株式会社
(※1)参照元:LINEヤフー公式サイト
https://minkara.carview.co.jp/userid/3358572/blog/45150239/
(※1)参照元:電子情報通信学会公式サイト
https://www.ieice.org/publications/conference-FIT-DVDs/FIT2011/data/pdf/I-014.pdf
(※1)参照元:国土交通省公式サイト
https://www.mlit.go.jp/road/tech/pdf/catalog-hosou0030.pdf
(※2)参照元:「nauto」公式サイト
https://nauto.jp/service/road-safety
(※3)参照元:「nauto」公式サイト
https://nauto.jp/
			
