急加速・急停止・急ハンドル
車両管理システムの急加速・急停止・急ハンドル検知機能とは
ドライブレコーダー(非通信型・通信型を問わず)は、搭載されているGセンサ(加速度センサ・重力センサ)によって、急加速や急停止、急ハンドルを検知し、記録します。
ドラレコがGPSと連動していれば、イベントが発生した地点や速度情報も併せて記録されます。また通信型ドラレコやテレマティクスでは、イベントが発生したことが管理者にメールなどで通知されます。
AI搭載ドラレコでは、一般的なドラレコやテレマティクスより正確な判定が可能になります。一般的なドラレコのGセンサは加速度を測定しているだけなので、段差を乗り越えた際の挙動を急ハンドルと認識することがあります。AI搭載ドラレコは、ディープラーニングの活用によって、加速度の変化が危険運転によるものか、危険のないイベントかを判断し、危険運転の情報だけをレポートします。それによって、管理部門による検証作業を大幅に効率化できるのです。
急後退も検出可能なAIドラレコも
AIドラレコの中には、トラックの急後退を検出できるものもあります。乗用車と比べて死角が多いトラックでは、後退事故のリスクが高くなります。AIドラレコは、GセンサやGPSからのデータ、車内外の映像情報を元に急後退を検出して可視化。事故防止のための効果的な振り返りをサポートします。
AIドラレコによる急後退の検出は、2022年5月より新車への装備が義務付けられたバックアラームと併せて、トラックの安全性向上に貢献します。
急加速・急停止・急ハンドル検知機能のメリット・デメリット
管理者編
管理者にとってのメリット
- 事故防止:事故に至らなかった危険運転を可視化し、安全指導につなげられる
 - 燃費の向上:急加速や急停止を可視化して指導することで、燃費を悪化させる操作を減らせる
 - 安全マインドの醸成:常にモニタされることで、ドライバーの安全への意識が向上する
 - 保険料の削減:事故を防止することで、保険料の割引が期待できる
 - 修理費の削減:事故を防止することで、修理費用を抑えられる
 - 管理工数の削減:従来は可視化が困難だった危険運転のチェックが容易になる
 - ブランドイメージの保護:危険運転をおこなわせないことで、会社の社会的信用を守ことができる
 
管理者にとってのデメリット
- 費用がかかる:機器の購入費用レンタル料、サービス利用料金が必要
 - ドライバーの反感を買う恐れがある:これまで報告に至らなかったイベントまで逐一レポートされるため、ドライバーの反発を招く恐れがある
 
ドライバー編
ドライバーにとってのメリット
- 事故防止:危険な挙動は警告を受けるため、より安全な運転にシフトする
 - 運転技術の向上:本人が意識していない癖なども指摘されるため、運転技術を向上させられる
 - 危険情報の共有:他のドライバーが経験したヒヤリハットを共有することで、安全意識が高まる
 
ドライバーにとってのデメリット
- ストレスや負担を感じる:危険運転を逐一レポートされて、見張られているような気分になる
 
急加速・急停止・急ハンドル検知機能を搭載した例
DRIVE CHART
従来のドラレコは、加速度センサが基準値(しきい値)を超えて急変したかどうか、という単純な判定方法でイベントを検知します。しかし、このような単純な方法では実際には問題のない単なる段差などもイベントとして検知してしまうことがあり、管理者はこれらのイベントから不要なイベントであったかどうかを判断するという手間が必要となってしまいます。
それに対しDRIVE CHARTのAIは、リスク運転として検知すべきイベントかどうか、膨大なデータをもとに学習を繰り返してきており、これらのイベントを精度高く解析することができます。単なる段差と急ハンドルの違いも、加速度センサの出力の違いをAIが学習しているため、前者は「検知しない」、後者は「リスク運転としてイベント検知」することが可能となっています。
※参照元:DRIVE CHART公式HP(https://drive-chart.com/magazines/mg_211108)
SmartDrive
ハンドリング、加速、減速の3つの視点で、なめらかな運転の度合いをスコア化します。新人ドライバーはドライブレコーダーで、ベテランドライバーはシガーソケットデバイスでといった組み合わせでも、選べるデバイスで、同じ指標でスコアの比較が可能です。定量評価によって、自身の過去の運転や他者の運転との比較がしやすくなります。
※引用元:SmartDrive公式HP(https://smartdrive.co.jp/fleet/service/function/g-force/)
Cariot
急加速・急減速、急ハンドル、速度超過、最高速度などドライバーの危険運転を検知する機能です。
危険運転が発生したタイミングで、直ちに具体的な数値をもとにした安全運転の指導ができるため、営業車や配送車の事故防止に役立ちます。
※引用元:Cariot公式HP(https://www.cariot.jp/function/)
✔ドラレコなど車両管理システムの他の機能もチェック
AI 搭載ドラレコ 3 選
これからの車両管理システムには、安全管理機能が必須です。
        そこで、ここではすでに多くの企業で導入されている3つのAI搭載型のドライブレコーダーを紹介します。
        それぞれタイプが異なるので、導入の参考にしてください。
| 管理範囲 | 動態管理 | 安全管理 | 
|---|---|---|
| 運転者認証 | 顔認証(自動) | |
| データ閲覧 可能な人  | 
						管理者 | 運転者 | 
| アルコール チェック  | 
						連携・一元管理 | |
| プラン | 購入 | レンタル | 
| トライアル | 2ヶ月可 (台数による)  | 
					|
特徴
- 精度の高いAIが本当に危険な運転だけを検出・可視化。管理者の確認負荷を減らし効果的な指導ができる。機能は随時追加。
 - 他製品には少ない「本人への週次レポート通知」により、運転者の自覚を促し安全意識を高め、未然の事故防止を実現する。
 
運営会社
GOドライブ株式会社
| 管理範囲 | 動態管理 | 安全管理 | 
|---|---|---|
| 運転者認証 | 顔認証(自動) | |
| データ閲覧 可能な人  | 
						管理者 | 運転者 | 
| アルコール チェック  | 
						連携・一元管理 | |
| プラン | 購入 | レンタル | 
| トライアル | 可能 (台数による)  | 
					|
特徴
- 一般的なAIドラレコは20km/h(※1)前後が限界とされる中、8km/h(※2)の低速でも携帯保持や喫煙を高精度に検知。 リスクを早期に可視化。
 - 全世界から集めた50億(※3)km超の走行データでAIが進化。自社開発のハードが常にAIの最新アルゴリズムに対応し、導入後も高精度な安全管理を長期に実現。
 
運営会社
Nauto Japan合同会社
| 管理範囲 | 動態管理 | 安全管理 | 
|---|---|---|
| 運転者認証 | 免許証 | |
| データ閲覧 可能な人  | 
						管理者 | 運転者 | 
| アルコール チェック  | 
						オプション | |
| プラン | 購入 | レンタル | 
| トライアル | 2週間可 | |
特徴
- 安全管理の「Safety」、動態管理の「NEXT」、アルコールチェック、物流・バス向けなど、必要に応じて連携が可能。
 - AIで危険運転を警告し事故回避をサポート、日常運転も含めた全走行データを収集、事故や危険運転の映像を直ちに再生可能。
 
運営会社
NTTドコモビジネス株式会社
(※1)参照元:LINEヤフー公式サイト
https://minkara.carview.co.jp/userid/3358572/blog/45150239/
(※1)参照元:電子情報通信学会公式サイト
https://www.ieice.org/publications/conference-FIT-DVDs/FIT2011/data/pdf/I-014.pdf
(※1)参照元:国土交通省公式サイト
https://www.mlit.go.jp/road/tech/pdf/catalog-hosou0030.pdf
(※2)参照元:「nauto」公式サイト
https://nauto.jp/service/road-safety
(※3)参照元:「nauto」公式サイト
https://nauto.jp/
			
