福祉施設・送迎
福祉施設などの送迎車の安全対策事例
位置情報の把握もでき安全運転意識も高められる
園バスの利用者にバスの現在地を知らせる必要性があった。そこで園に子どもを預けている保護者が使い慣れているスマートフォンアプリ「LINE」に注目。LINEアプリでバスの現在地を問い合わせるとAPI連携で車載器から送信される位置情報を取得し、LINEのBot機能を使用して自動返信する仕組みを採用した。現在地システムだけでなく、運行管理もできてドライブレコーダーまで設置できるメリットを大きく感じている。さらに急制動、急ハンドルなどの危険運転の回数を記録・分析できるので、ドライバーの安全意識も高まり役立っている。(恵那バッテリー電装株式会社)
※参照元:ビークルアシスト公式サイト
(https://mobility-service.pioneer.jp/case/enabattery/)
DRIVECHARTの導入により事故削減に成功
2020年度からDRIVECHARTを導入。結果として事故件数は前年(導入前)から21%削減された。2021年度も2019年度と比較して16%事故件数は削減。また車両台数あたりの事故件数を減らすことにも成功している。2019年度の0.44に対し、2020年度は0.34、2021年度では0.32と減少した。この結果はドライバーが無自覚だった軽度のリスク運転(一時不停止や車間距離不足など)を検知してDRIVECHARTがタイムリーに警告するようになったからでしょう。リスク運転の数は2021年6月から2022年5月にかけて1/3程度に減少しました。この結果が事故削減に繋がっているのです。(みつばコミュニティ)
※参照元:DRIVE CHART公式サイト
(https://drive-chart.com/magazines/mg_220913)
介護事業向けのシステムを導入予定
AI機能付き交通事故削減支援サービス「DRIVECHART」を活用した通信型ドライブレコーダー「車録Pro」に介護事業者の送迎車仕様に改良をしてデイサービスなどの送迎車3,000台に順次導入する。車録Proは営業車両やトラックなどでの利用がメインだったが、介護事業における安全運転基準は商用車と異なるのでツクイの介護事業の送迎車で安全管理ニーズを分析した。個々の特性や改善点をまとめてレポートを作成し、それらを管理本部や各拠点へフィードバックする機能を介護事業の現場に適応できるようにした。このデータを軸としてツクイ独自の安全運転教育ツールや安全運転適性基準を構築し、送迎車の交通マナー向上と交通事故削減対策に取り組んでいく予定。(株式会社ツクイ)
※参照元:PRTIMES公式サイト
(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000049667.html)
まとめ
荷物ではなく、人を乗せて運ぶのが送迎車の役割です。特に福祉施設の送迎車となると、バスなどよりも厳しい安全運転基準が求められます。そのため企業の営業者やトラックよりも厳しい基準を設けて、運転者には指導していく必要があるでしょう。
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AI 搭載ドラレコ 3 選
これからの車両管理システムには、安全管理機能が必須です。
そこで、ここではすでに多くの企業で導入されている3つのAI搭載型のドライブレコーダーを紹介します。
それぞれタイプが異なるので、導入の参考にしてください。
管理範囲 | 動態管理 | 安全管理 |
---|---|---|
運転者認証 | 顔認証(自動) | |
データ閲覧 可能な人 |
管理者 | 運転者 |
アルコール チェック |
連携・一元管理 | |
プラン | 購入 | レンタル |
トライアル | 2ヶ月可 (台数による) |
特徴
- 精度の高いAIが本当に危険な運転だけを検出・可視化。管理者の確認負荷を減らし効果的な指導ができる。機能は随時追加。
- 他製品には少ない「本人への週次レポート通知」により、運転者の自覚を促し安全意識を高め、未然の事故防止を実現する。
運営会社
GOドライブ株式会社
管理範囲 | 動態管理 | 安全管理 |
---|---|---|
運転者認証 | 顔認証(自動) | |
データ閲覧 可能な人 |
管理者 | 運転者 |
アルコール チェック |
連携・一元管理 | |
プラン | 購入 | レンタル |
トライアル | 可能 (台数による) |
特徴
- 一般的なAIドラレコは20km/h(※1)前後が限界とされる中、8km/h(※2)の低速でも携帯保持や喫煙を高精度に検知。 リスクを早期に可視化。
- 全世界から集めた50億(※3)km超の走行データでAIが進化。自社開発のハードが常にAIの最新アルゴリズムに対応し、導入後も高精度な安全管理を長期に実現。
運営会社
Nauto Japan合同会社
管理範囲 | 動態管理 | 安全管理 |
---|---|---|
運転者認証 | 免許証 | |
データ閲覧 可能な人 |
管理者 | 運転者 |
アルコール チェック |
オプション | |
プラン | 購入 | レンタル |
トライアル | 2週間可 |
特徴
- 安全管理の「Safety」、動態管理の「NEXT」、アルコールチェック、物流・バス向けなど、必要に応じて連携が可能。
- AIで危険運転を警告し事故回避をサポート、日常運転も含めた全走行データを収集、事故や危険運転の映像を直ちに再生可能。
運営会社
NTTドコモビジネス株式会社
(※1)参照元:LINEヤフー公式サイト
https://minkara.carview.co.jp/userid/3358572/blog/45150239/
(※1)参照元:電子情報通信学会公式サイト
https://www.ieice.org/publications/conference-FIT-DVDs/FIT2011/data/pdf/I-014.pdf
(※1)参照元:国土交通省公式サイト
https://www.mlit.go.jp/road/tech/pdf/catalog-hosou0030.pdf
(※2)参照元:「nauto」公式サイト
https://nauto.jp/service/road-safety
(※3)参照元:「nauto」公式サイト
https://nauto.jp/