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医薬品配送

医薬品配送の事故はなぜ起きる?配送担当者が知っておきたいリスク

医薬品配送は、卸の営業所や物流センターから、病院・診療所・調剤薬局へと医薬品を届ける業務です。医薬品卸は約13,000品目の医療用医薬品を、全国約240,000軒の医療機関や保険薬局へ日常的に供給しており、欠品が許されない緊急配送や、1日に複数回の配送が慣例化しているのが実情です。急いで届け、こまめに止まり、荷物を積み下ろすという動作の反復は、配送車両の事故リスクを構造的に押し上げます。

医薬品配送における「事故」は、二つの意味を持ちます。一つは追突や接触といった交通事故そのもの、もう一つは温度逸脱・破損・紛失・誤配送といった輸送品質にかかわる事故です。厚生労働省の医薬品の適正流通(GDP)ガイドラインは、この両方を一文でとらえ、「医薬品を破損、品質劣化及び盗難から保護し、輸送中の温度条件を許容可能な範囲に維持することは卸売販売業者等の責任である」と定めています。交通事故は、車両の停止・遅延を通じて品質事故にも直結するため、両面からの対策が欠かせません。

そのため、医薬品配送車に取り付けるドライブレコーダーは、事故時の映像を残すだけの機器ではなく、日々の運転を記録して危険な場面を振り返り、事故と品質トラブルの双方を未然に防ぐための安全管理ツールとして活用することが重要です。

※参照元:【PDF】厚生労働省「医薬品の適正流通(GDP)ガイドライン」(https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/000466215.pdf)

※参照元:【PDF】日本医薬品卸売業連合会「医薬品卸の現状や課題を踏まえた今後の対応」(https://www.mhlw.go.jp/content/10807000/000994642.pdf)

医薬品配送で特に注意したいリスク

医薬品配送中に起こりやすい事故・トラブル

医薬品配送では、交通事故と品質事故が連鎖しやすい点に特徴があります。代表的なものを整理すると次のとおりです。

事故・トラブルの種類主な内容
追突・接触事故頻回配送で停車・発進を繰り返す中での前方不注意による追突や、狭い医療機関周辺での接触。トラックの事故類型では追突が最多。
温度逸脱要冷蔵品やワクチンの輸送中に許容温度帯を外れることによる品質劣化。GDPガイドラインでは逸脱時の報告と手順化が求められる。
破損・紛失・盗難運搬・積み下ろし時の破損や、車両からの盗難。盗難に遭い回収された製品は販売可能在庫に戻せない。
誤配送定められた納品先以外への配送。GDPガイドラインは「定められた納品先の住所・施設以外に納品してはならない」と定めている。

※参照元:【PDF】厚生労働省「医薬品の適正流通(GDP)ガイドライン」(https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/000466215.pdf)

医薬品配送の事故が起きる主な原因

緊急・頻回配送による時間的プレッシャー

医薬品は需要予測が難しく、緊急手術などに即応する必要があるため、24時間体制の緊急配送や1日複数回の配送が行われています。経済産業省の資料でも、卸営業所からの複数回配送の慣例化が医薬品卸企業・配送業者の大きな負担になっていると指摘されています。時間に追われる配送は前方不注視や安全不確認を招き、追突事故に直結します。

※参照元:【PDF】経済産業省「医薬品WGの設置について」(https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/physical_internet/pdf/2024_001_04_00.pdf)

前方不注意・ながらスマホ

国土交通省の資料によると、令和6年のトラックの事故類型では「追突」が全体の約4割にあたる5,442件と最多でした。追突の背景にあるのが前方不注意であり、警察庁は、運転中に携帯電話などを使用した場合の死亡事故率は使用しない場合と比べて約3.4倍高いと公表しています。時速60kmで走行する車は2秒間で約33.3m進むため、わずかな脇見が重大事故につながります。

※参照元:【PDF】国土交通省「最近の交通事故発生状況」(https://www.mlit.go.jp/jidosha/content/001979543.pdf)

※参照元:警察庁「やめよう!運転中のスマートフォン・携帯電話等使用」(https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/keitai/info.html)

温度管理・輸送手順の不徹底

要冷蔵医薬品やワクチンは、輸送中に許容温度帯を外れると品質を保証できなくなります。GDPガイドラインは、温度感受性の高い医薬品には適格性が保証された機器を使用し、代表的な条件下で温度マッピングを実施すること、温度逸脱が生じた場合は手順に従って報告し調査することを求めています。手順の不徹底は、交通事故による遅延と同様に、製品の廃棄という重大な損失につながります。

医薬品配送の事故を防ぐために事業者が行うべき基本対策

医薬品配送の事故を減らすには、交通安全と品質管理の両輪で基本を徹底することが欠かせません。

薬局チェーンや医薬品卸が白ナンバーの社用車で自社配送する場合も、一定台数以上を使用する事業所には安全運転管理者の選任義務があります。令和5年12月1日からはアルコール検知器を用いた酒気帯び確認と記録の保存が義務化され、選任義務違反の罰金も50万円以下に引き上げられています。

※参照元:警察庁「安全運転管理者の業務の拡充等」(https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/insyu/index-2.html)

マニュアルや研修だけでは防ぎきれない理由

安全運転や品質管理のマニュアル整備は基本ですが、それだけでは実際の運転状況までは把握できません。どのドライバーがどの場面で危険な運転をしているのか、頻回配送の合間にどれだけ前方への注意を保てているのかは、現場に同乗しない限り見えにくいものです。医薬品配送は緊急性が高く、ドライバーが焦りやすい業務だからこそ、日々の運転を客観的なデータで「見える化」し、改善につなげる仕組みが求められます。

AIドラレコで医薬品配送のリスクを見える化する

AI搭載のドライブレコーダーは、脇見運転・車間距離不足・一時不停止などの危険な運転を自動で検知し、管理者が映像とデータをもとに指導できる仕組みを備えています。国土交通省の「事業用自動車総合安全プラン2030」でも、IoT・AI技術を活用して運転挙動をリアルタイムで把握する運行管理の高度化が重点施策に位置づけられています。

活用の進め方は、まず危険運転を自動で検知し、次にその映像をドライバー本人と一緒に振り返り、さらに週次・月次で営業所や車両ごとの傾向を確認して対策につなげるのが基本です。事故が起きた際には、客観的な映像が過失割合の判断や警察への提出資料としても役立ちます。

※参照元:【PDF】国土交通省「事業用自動車総合安全プラン2030」(https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/news/data/anzenplan2030/about.pdf)

医療・医薬関連へのAIドラレコ導入事例

医薬品や医療に近い業界でも、AIドラレコの導入で成果を上げた事例が公表されています。ドラッグストアチェーンのクスリのアオキでは、薬品の配達車を含む幅広い用途の車両約300台のうち約240台にAIドラレコ「ナウト」を導入し、導入前と比べて自損事故が半分近くまで減ったと紹介されています。危険運転時の映像が残ることで、「危険運転などしていない」と主張していたドライバーも、映像とともに指摘すると納得して改善につながったといいます。

また、医療・介護を手がける竹田健康財団では、訪問看護や病院業務を中心とした車両にドライブレコーダーを活用しており、交差点で歩行者との接触が疑われた事案で映像を即時確認して警察へ提出し、事実関係を迅速に証明できたケースや、もらい事故で映像が客観的証拠となり過失割合の低減につながった経験が紹介されています。医薬品配送でも、こうした「記録を指導と証拠に使う」運用が事故防止と信用の維持に役立ちます。

※参照元:ナウト公式サイト「クスリのアオキ 導入事例」(https://nauto.jp/case-study/aoki-pharmacy)

※参照元:NTTドコモビジネス「LINKEETH 竹田健康財団 導入事例」(https://www.ntt.com/business/services/linkeeth/lp/linkeeth/casestudy/takedakenko.html)

まとめ

医薬品配送の事故は、追突などの交通事故と、温度逸脱・破損・紛失・誤配送といった品質事故が連鎖しやすい点に特徴があります。緊急・頻回配送による時間的プレッシャーや前方不注意、温度管理の不徹底など、業務の性質そのものにリスクが潜んでいます。1件の車両事故が製品の廃棄や信用の毀損に直結する構造だからこそ、交通安全と品質管理を一体で考えることが重要です。

マニュアルや研修に加えて、AIドラレコや運転データを活用すれば、ドライバーごとのリスク運転を見える化し、事故が起きる前に改善へつなげられます。複数台の配送車を管理する場合は、映像記録に加えてクラウド保存、AIによる危険運転検知、走行履歴の確認に対応した法人向けの車両管理システムを検討するとよいでしょう。医薬品配送の事故防止は、現場任せではなく事業者全体で取り組むことが大切です。

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危険運転にリアルタイムで警告!事故を未然に防ぐ!
AI 搭載ドラレコ 3 選

これからの車両管理システムには、安全管理機能が必須です。
そこで、ここではすでに多くの企業で導入されている3つのAI搭載型のドライブレコーダーを紹介します。
それぞれタイプが異なるので、導入の参考にしてください。

DRIVE CHART
管理範囲 動態管理 安全管理
運転者認証 顔認証(自動)
データ閲覧
可能な人
管理者 運転者
アルコール
チェック
連携・一元管理
プラン 購入 レンタル
トライアル 2ヶ月
(台数による)

特徴

  • 精度の高いAIが本当に危険な運転だけを検出・可視化。管理者の確認負荷を減らし効果的な指導ができる。機能は随時追加。
  • 他製品には少ない「本人への週次レポート通知」により、運転者の自覚を促し安全意識を高め、未然の事故防止を実現する。

運営会社

GOドライブ株式会社

nauto(ナウト)
管理範囲 動態管理 安全管理
運転者認証 顔認証(自動)
データ閲覧
可能な人
管理者 運転者
アルコール
チェック
連携・一元管理
プラン 購入 レンタル
トライアル 可能
(台数による)

特徴

  • 一般的なAIドラレコは20km/h(※1)前後が限界とされる中、8km/h(※2)の低速でも携帯保持や喫煙を高精度に検知。 リスクを早期に可視化。
  • 全世界から集めた50億(※3)km超の走行データでAIが進化。自社開発のハードが常にAIの最新アルゴリズムに対応し、導入後も高精度な安全管理を長期に実現。

運営会社

Nauto Japan合同会社

LINKEETH(旧:docoですcar)
管理範囲 動態管理 安全管理
運転者認証 免許証
データ閲覧
可能な人
管理者 運転者
アルコール
チェック
オプション
プラン 購入 レンタル
トライアル 2週間

特徴

  • 安全管理の「Safety」、動態管理の「NEXT」、アルコールチェック、物流・バス向けなど、必要に応じて連携が可能
  • AIで危険運転を警告し事故回避をサポート、日常運転も含めた全走行データを収集、事故や危険運転の映像を直ちに再生可能。

運営会社

NTTドコモビジネス株式会社

(※1)参照元:LINEヤフー公式サイト
https://minkara.carview.co.jp/userid/3358572/blog/45150239/

(※1)参照元:電子情報通信学会公式サイト
https://www.ieice.org/publications/conference-FIT-DVDs/FIT2011/data/pdf/I-014.pdf

(※1)参照元:国土交通省公式サイト
https://www.mlit.go.jp/road/tech/pdf/catalog-hosou0030.pdf

(※2)参照元:「nauto」公式サイト
https://nauto.jp/service/road-safety

(※3)参照元:「nauto」公式サイト
https://nauto.jp/

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