顔認証付きドライブレコーダー
顔認証付きドラレコとは
従来の車両管理では、ドライバーが乗車するたびにICカードをリーダーにかざしたり、日報に手書きで名前を記入したりする必要がありました。しかし、人間は忘れる生き物です。認証忘れや記入漏れは、管理者を悩ませる種でした。
顔認証付きドライブレコーダーは、この問題をテクノロジーで解決します。ドライバーが運転席に座るだけで、インカメラがその「顔」を捉え、AIが瞬時に登録データと照合して「誰が運転しているか」を特定します。いわば、社用車が「顔パス」で管理できる時代になったのです。
顔認証付きドラレコのメリット
顔認証機能の導入は、単に「カードをかざす手間」を省くだけではありません。管理の質そのものを変革する力を持っています。具体的にどのようなメリットがもたらされるのか、見ていきましょう。
運転データのドライバー紐づけ
複数人で一台の車両をシェアする場合や、頻繁に担当車両が変わる現場において、その真価が発揮されます。誰がどの車に乗ってもシステムが自動的にドライバーを識別。走行データと個人を正確に紐づけます。
「いつの間にか誰かが乗って、傷をつけていたが、犯人がわからない」といったトラブルや、別人のIDカードを使った「なりすまし運転」のリスクも物理的に排除できるのです。
安全運転指導の効率化
顔認証技術の核となるのは、顔の向きや目の開閉を検知するAIです。これは単なる本人確認にとどまりません。運転中にスマートフォンを見たり、眠気でまぶたが重くなったりした瞬間、AIはその予兆を見逃さず、即座に警告を発します。
「わき見」や「居眠り」といった、従来のドラレコでは証明が難しかった不安全行動を客観的に検知できるため、指導員は映像に基づいた納得感のある指導が可能になります。
事故抑止・コスト削減につながる
「常に見守られている」という緊張感と、危険挙動へのリアルタイム警告は、事故を未然に防ぐ大きな抑止力となります。結果として事故件数が減少すれば、多額の修理費や保険料の支払いを回避できます。
顔認証という入り口から、組織全体の安全意識を変え、最終的には経営コストの削減という出口へとつながっていくのです。
顔認証付きドラレコの注意点
画期的な技術である一方、導入にはデリケートな問題も孕んでいます。人間は感情の生き物であり、機械的な監視を嫌う側面があるからです。
ドライバーの心理的抵抗/プライバシー配慮
ドライバーにとって、インカメラで常に顔を撮影されることは「監視されている」という強いストレスになり得ます。特に、休憩中やプライベートな時間まで記録されることへの拒否感は根強いものがあります。
これに対し、最新の機種では、エンジンオフ時や特定の操作で撮影を停止する「プライバシーモード」を搭載するなど、配慮された設計のものも登場しています。導入時には、監視ではなく「ドライバーを守るためのツール」であるという目的を丁寧に説明し、信頼関係を築くことが不可欠です。
誤認識・誤検知
AIの認識精度は飛躍的に向上していますが、完璧ではありません。深い帽子やマスク、濃いサングラスを着用している場合や、強い西日が差し込む逆光の環境下では、顔を正しく認識できないケースがあります。
また、ただ視線を動かしただけなのに「わき見」と判定される誤検知もゼロではありません。機械の判定を過信せず、最終的には人間が状況を確認する運用フローを整えておく必要があります。
まとめ
顔認証付きドラレコは、管理の自動化と安全性の向上を両立させる強力なツールです。しかし、成功の鍵は機能そのものより、ドライバーのプライバシー感情にどう寄り添い、納得感を引き出すかという運用面にこそあると言えるでしょう。
AI 搭載ドラレコ 3 選
これからの車両管理システムには、安全管理機能が必須です。
そこで、ここではすでに多くの企業で導入されている3つのAI搭載型のドライブレコーダーを紹介します。
それぞれタイプが異なるので、導入の参考にしてください。
| 管理範囲 | 動態管理 | 安全管理 |
|---|---|---|
| 運転者認証 | 顔認証(自動) | |
| データ閲覧 可能な人 |
管理者 | 運転者 |
| アルコール チェック |
連携・一元管理 | |
| プラン | 購入 | レンタル |
| トライアル | 2ヶ月可 (台数による) |
|
特徴
- 精度の高いAIが本当に危険な運転だけを検出・可視化。管理者の確認負荷を減らし効果的な指導ができる。機能は随時追加。
- 他製品には少ない「本人への週次レポート通知」により、運転者の自覚を促し安全意識を高め、未然の事故防止を実現する。
運営会社
GOドライブ株式会社
| 管理範囲 | 動態管理 | 安全管理 |
|---|---|---|
| 運転者認証 | 顔認証(自動) | |
| データ閲覧 可能な人 |
管理者 | 運転者 |
| アルコール チェック |
連携・一元管理 | |
| プラン | 購入 | レンタル |
| トライアル | 可能 (台数による) |
|
特徴
- 一般的なAIドラレコは20km/h(※1)前後が限界とされる中、8km/h(※2)の低速でも携帯保持や喫煙を高精度に検知。 リスクを早期に可視化。
- 全世界から集めた50億(※3)km超の走行データでAIが進化。自社開発のハードが常にAIの最新アルゴリズムに対応し、導入後も高精度な安全管理を長期に実現。
運営会社
Nauto Japan合同会社
| 管理範囲 | 動態管理 | 安全管理 |
|---|---|---|
| 運転者認証 | 免許証 | |
| データ閲覧 可能な人 |
管理者 | 運転者 |
| アルコール チェック |
オプション | |
| プラン | 購入 | レンタル |
| トライアル | 2週間可 | |
特徴
- 安全管理の「Safety」、動態管理の「NEXT」、アルコールチェック、物流・バス向けなど、必要に応じて連携が可能。
- AIで危険運転を警告し事故回避をサポート、日常運転も含めた全走行データを収集、事故や危険運転の映像を直ちに再生可能。
運営会社
NTTドコモビジネス株式会社
(※1)参照元:LINEヤフー公式サイト
https://minkara.carview.co.jp/userid/3358572/blog/45150239/
(※1)参照元:電子情報通信学会公式サイト
https://www.ieice.org/publications/conference-FIT-DVDs/FIT2011/data/pdf/I-014.pdf
(※1)参照元:国土交通省公式サイト
https://www.mlit.go.jp/road/tech/pdf/catalog-hosou0030.pdf
(※2)参照元:「nauto」公式サイト
https://nauto.jp/service/road-safety
(※3)参照元:「nauto」公式サイト
https://nauto.jp/

