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ドラレコで安全運転講習を進めるポイント

マンネリ化しがちな社内の安全運転講習も、ドラレコ映像を使えば変えられます。具体的な進め方と指導のコツを解説します。

社内の安全運転講習は安全運転管理者の重要な業務

白ナンバーの自動車を一定台数以上使う事業所では、安全運転管理者の選任が必要です。乗車定員11人以上の自動車なら1台以上、その他の自動車なら5台以上が対象です。

安全運転管理者の業務には「運転者に対する安全運転指導」が含まれており、社内の安全運転講習はその中心となる取り組みです。

参照元:愛知県警察「安全運転管理者等の届出手続き」(https://www.pref.aichi.jp/police/shinsei/koutsu/koutsu-s/todokede.html)

ドラレコ映像を社内の安全運転講習に使うメリット

ドラレコ映像を講習に取り入れると、運転者の気づき・講習の質・指導後の確認の3点で効果が期待できます。

自分の運転を客観的に見て「できているつもり」に気づける

映像を使う大きな利点は、運転者が自分の運転を客観的に確認できることです。事故は、本人が「できていた」と思っている動作が、実際にはできていなかったときに起きやすくなります。

自分の運転映像を見れば認識のずれに気づけるため、問題点を具体的に理解したうえで改善に取り組めます。

実際の映像で臨場感が増し、講習のマンネリ化を防げる

交通ルールの周知やイラストを使った危険予知訓練だけでは、講習がマンネリ化し、臨場感も不足しがちです。自社の車両で記録された映像を教材にすれば、普段走る道路や見慣れた場面が登場するため、受講者が当事者意識を持って参加しやすくなります。事故やニアミスの映像は、危険予知訓練の題材としても活用できます。

指導した内容が守られているか後から確認できる

映像は、講習や個別指導の内容が日々の運転に反映されているかを事後に確認する手段にもなります。指導前と指導後の映像を比べれば、改善できた点も具体的に把握できます。

改善前後の映像をミーティングで全員に共有し、「不安全行動は容認されない」という意識づけと社内ルールの徹底につなげている企業もあります。

参照元:国土交通省(https://www.mlit.go.jp/common/001219318.pdf)

ドラレコ映像を使った社内安全運転講習の進め方

ここでは、映像の準備から講習後のフォローまでを4つのステップに分けて紹介します。

ステップ1|講習に使う映像を集めて選ぶ

まずは教材となる映像を集めます。少なくとも「事故」「ヒヤリ・ハット」「運転に関する苦情」があった場合は必ず映像を確認し、該当部分を切り出して保存しましょう。

運転者自身に原因があるヒヤリ・ハットは申告されにくい傾向があります。「申告は危険を正しく認識できている証拠」と伝える、口頭での報告も認めるなど、自己申告しやすい仕組みを整えることが大切です。

ステップ2|映像を分析して問題点を整理する

集めた映像は、問題点を整理してから講習に使います。最初は事故などの数分前から通して見て全体像をつかみ、問題の場面に近づいたらコマ送りや一時停止で何度も見返しましょう。

分析では次の5つの視点で原因を考えると、運転操作だけでなく、焦りを生むスケジュールなど背景にある問題にも気づけます。

参照元:国土交通省「ドライブレコーダーの映像を活用した指導・監督マニュアル(案)」(https://www.mlit.go.jp/common/001155389.pdf)

ステップ3|参加型の集団講習(動画KYT)を行う

分析した映像を使い、参加型の集団講習を行います。おすすめは、映像を題材にした危険予知訓練(動画KYT)です。

危険な場面の直前で映像を止め、「この後、何が起こると思うか」を受講者に問いかけます。そのうえで、次の4段階で話し合うと、気づきを具体的な行動目標までつなげられます。

  1. 現状把握:どんな危険が潜んでいるか
  2. 本質追究:危険のポイントはどこか
  3. 対策樹立:自分ならどうするか
  4. 目標設定:私たちはこうする

管理者は意見が出尽くしてから最後に解説し、受講者が自由に発言できる雰囲気をつくりましょう。集団講習は年1回以上を目安に、自社で増えている事故や、よく通るルートでのヒヤリ・ハットをテーマにすると、自社の実態に即した内容になります。

参照元:AIsmiley(https://aismiley.co.jp/case_ex/nauto_case01/)

参照元:国土交通省 中部運輸局「ドライブレコーダーの活用」(https://wwwtb.mlit.go.jp/chubu/gian/hoan/mission1st-201910.pdf)

ステップ4|個別指導とフォローアップで定着させる

集団講習とあわせて、危険な運転が見られた運転者には個別指導を行います。いきなり映像を見せず、まず本人に状況を振り返ってもらい、その後に映像で認識とのずれを確認しましょう。

再発防止策は「高速道路では車間距離を2秒分確保する」のように、守れたかどうかが明確に分かる形で決めます。指導から1〜2週間後には、問題が起きた場面と似た状況の映像を2カ所ほど確認し、改善されていなければ再度指導します。

参照元:国土交通省「ドライブレコーダーを活用した指導・監督の方法」(https://www.mlit.go.jp/common/001170991.pdf)

参照元:国土交通省 中部運輸局「ドライブレコーダーの活用」(https://wwwtb.mlit.go.jp/chubu/gian/hoan/mission1st-201910.pdf)

ドラレコ映像を使った安全運転指導で押さえたいポイント

一方的に注意せず、運転者自身に考えさせる

指導では、管理者が問題点を一方的に説明しないことが重要です。「周囲を確認しましたか」のように「はい/いいえ」で答えられる質問から始めると、運転者の気づきにつながりにくくなります。

最初は「振り返って何か問題があったと思いますか」など自分で考えて答える質問をし、その後に具体的な確認へ進みましょう。

改善できた点は褒めてモチベーションを上げる

指導後の映像で改善が確認できたら、しっかり褒めることも大切です。注意されるだけの指導が続くと、運転者は講習を負担に感じやすくなります。

映像の扱いに配慮し「監視ではない」ことを伝える

講習で映像を使う際は、映っている運転者に事前に説明し、必要に応じてモザイクを入れるなどの配慮をしましょう。議論が個人への非難にならないよう注意も必要です。

車内カメラに抵抗を感じる運転者には、監視ではなく安全管理を改善するためのツールであり、万一の事故の際には適切な運転をしていた運転者を守る記録にもなることを伝えると、理解を得やすくなります。

講習の手間を減らし効果を高めるならAIドラレコも検討を

危険運転の自動抽出で教材づくりと映像確認の負担を減らせる

SDカードに記録するタイプのドラレコでは、カードを回収して膨大な映像から該当場面を探す必要があり、確認までに時間がかかります。倍速再生で済ませると、危険な運転を見逃すおそれもあります。

危険運転を検知すると映像をクラウドへ自動送信する通信型やAI搭載のドラレコなら、見たい場面だけを効率よく確認できるでしょう。

参照元:NTTドコモビジネス(https://www.ntt.com/business/services/docodesucar/driverecorder/column/20180806-01.html)

参照元:AIsmiley(https://aismiley.co.jp/case_ex/nauto_case01/)

運転スコアとリアルタイム警告で、講習の学びを日々の運転に定着させる

AIドラレコの中には、わき見や車間距離不足などの危険運転を検知してその場で警告する機能や、運転の傾向をスコア化する機能を備えたものがあります。

警告は運転中に行動を見直すきっかけになり、スコアは講習で学んだ内容が日々の運転に定着しているかを測る指標として使えます。警告による注意喚起とスコアに基づく表彰に取り組んだ建設会社では、AIドラレコの導入前に年間平均6.2件(感染症拡大による自粛期間を除く)あった事故が、令和6年度は1件に減りました(同社資料では85%減)。

参照元:東京労働局(https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-roudoukyoku/content/contents/002761264.pdf)

まとめ

ドラレコ映像を使えば、運転者が自分の運転を客観的に見直せるうえ、講習のマンネリ化も防げます。映像の収集・分析、動画KYTによる集団講習、個別指導とフォローアップの順で進め、指導では運転者に考えさせ、改善を褒めることを意識しましょう。

映像確認や教材づくりの負担が大きい場合は、危険運転の自動抽出や運転スコア機能を備えたAIドラレコの導入も検討してみてください。

危険運転にリアルタイムで警告!事故を未然に防ぐ!
AI 搭載ドラレコ 3 選

これからの車両管理システムには、安全管理機能が必須です。
そこで、ここではすでに多くの企業で導入されている3つのAI搭載型のドライブレコーダーを紹介します。
それぞれタイプが異なるので、導入の参考にしてください。

DRIVE CHART
管理範囲 動態管理 安全管理
運転者認証 顔認証(自動)
データ閲覧
可能な人
管理者 運転者
アルコール
チェック
連携・一元管理
プラン 購入 レンタル
トライアル 2ヶ月可
(台数による)

特徴

  • 精度の高いAIが本当に危険な運転だけを検出・可視化。管理者の確認負荷を減らし効果的な指導ができる。機能は随時追加。
  • 他製品には少ない「本人への週次レポート通知」により、運転者の自覚を促し安全意識を高め、未然の事故防止を実現する。

運営会社

GOドライブ株式会社

nauto(ナウト)
管理範囲 動態管理 安全管理
運転者認証 顔認証(自動)
データ閲覧
可能な人
管理者 運転者
アルコール
チェック
連携・一元管理
プラン 購入 レンタル
トライアル 可能
(台数による)

特徴

  • 一般的なAIドラレコは20km/h 前後が限界とされる中、8km/h(※1)の低速でも携帯保持や喫煙を高精度に検知。 リスクを早期に可視化。
  • 全世界から集めた50億(※2)km超の走行データでAIが進化。自社開発のハードが常にAIの最新アルゴリズムに対応し、導入後も高精度な安全管理を長期に実現。

運営会社

Nauto Japan合同会社

LINKEETH(旧:docoですcar)
管理範囲 動態管理 安全管理
運転者認証 免許証
データ閲覧
可能な人
管理者 運転者
アルコール
チェック
オプション
プラン 購入 レンタル
トライアル 2週間可

特徴

  • 安全管理の「Safety」、動態管理の「NEXT」、アルコールチェック、物流・バス向けなど、必要に応じて連携が可能。
  • AIで危険運転を警告し事故回避をサポート、日常運転も含めた全走行データを収集、事故や危険運転の映像を直ちに再生可能。

運営会社

NTTドコモビジネス株式会社

(※1)参照元:「nauto」公式サイト
https://nauto.jp/features/distracted-driving

(※2)参照元:「nauto」公式サイト
https://nauto.jp/